J.M.ウエストンのゴルフ(641)レビュー|「生涯の一足」にふさわしい万能靴の正体


目次

1. 馴染みの店で出会った、マイサイズのゴルフ

J.M.ウエストンの「ゴルフ(641)」は、以前からずっと気になっていた一足でした。ただ、ウエストンはサイズ展開が非常に細かく、自分にぴったりの一足を見つけるのが意外と難しいブランドでもあります。

そんな中、いつもお世話になっている某革靴ショップに立ち寄った際、「ゴルフのジャストサイズが入荷しました」と声をかけていただきました。実際に足を入れてみると、吸い付くようなフィット感。これも何かの縁だと思い、その場で手に入れることに決めました。

2. 「ジャーナリストの靴」と呼ばれる理由とその歴史

J.M.ウエストンは1891年、フランスのリモージュで創業しました。その歴史の中で、1955年に誕生したのがこの「641 ゴルフ」です。

もともとはゴルフ場での使用を想定して作られた靴ですが、その頑丈さと歩きやすさ、そしてどんな服装にも合うルックスから、戦後、分刻みで各地を飛び回るジャーナリストたちがこぞって愛用するようになりました。それが「ジャーナリストの靴」という異名の由来です。

フランスの靴らしい気品がありながら、どこか「仕事靴」としての力強さを感じさせる。この独特の立ち位置こそが、ゴルフが半世紀以上にわたって名作と言われ続ける理由なのだと思います。

J .M.Westonのゴルフ ※筆者私物

3. ウエストンの「修行」と、私なりの相性

ウエストンの靴といえば、馴染むまでの「修行」の辛さが語り草になっています。タイトなフィッティングを推奨するブランドだけに、最初の数ヶ月は痛みに耐えながら履くのが通例です。

ところが、筆者の場合、このゴルフに関してはいわゆる「修行」がありませんでした。もちろん革の厚みや堅牢な造りからくる「硬さ」はありましたが、足の形との相性が良かったのか、巷で言われるような激しい痛みを感じることはありませんでした。

「修行」と聞いて尻込みしている方もいるかもしれませんが、サイズ選びさえ間違えなければ、ゴルフは非常に頼もしい相棒になってくれます。

4. 悪路も気にせず踏み出せる、圧倒的な実用性

ゴルフを履いていて感じるのは、その「安心感」です。

  • ボックスカーフの耐久性: きめが細かく美しい革ですが、驚くほどタフです。
  • リッジウェイソールのグリップ: 凹凸のあるラバーソールは、滑りやすい路面や突然の雨でもしっかり地面を捉えてくれます。

私の5足ローテーションの中でも、ゴルフの汎用性は群を抜いています。オンの日のジャケパンはもちろん、オフの日のデニムや軍パン、さらには少し崩したカジュアルまで、足元にこれを持ってくれば全体が綺麗にまとまります。

ゴルフ✖️リーバイス501xx
ゴルフ✖️M47
ゴルフ✖️チノパン

5. まとめ:もし「最後の一足」を聞かれたら

もし人から「一生履ける靴を何か一足だけ教えてほしい」と聞かれたら、筆者は迷わずこのゴルフを挙げます。

見た目の格好良さ、長く履き続けられる頑丈さ、そして天候を問わず履ける実用性。これらすべてを高い次元で満たしている靴は、世界中を探してもそう多くはありません。

決して安い買い物ではありませんが、10年、20年と寄り添ってくれることを考えれば、これほどコストパフォーマンスの良い投資はない。実際に履き続けてみて、今改めてそう確信しています。

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この記事を書いた人

新社会人で革靴の魅力に触れて以来、歴11年。 ジョンロブ、J.M. WESTON、オールデン、トリッカーズ、クロケット&ジョーンズからリーガルまで、多様な名作を自らの足で確かめてきました。時間をかけて馴染ませた実体験をもとに、カタログスペックでは語れない「靴の本質」を綴ります

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