【保存版】ビジネス革靴の理想的なラインナップ|「5足+雨用1足」で完成させる最強のローテーション

目次

はじめに

前回の記事では、新社会人の方がまず手に入れるべき「最初の3足」についてお話ししました。

  • 内羽根ストレートチップ(黒)
  • 外羽根プレーントゥ(黒)
  • Uチップ(黒) ※もしくはタッセルローファー

この「黒の3足」を揃えることで、あらゆるビジネスシーンにも対応でき、かつ「中2日の休息」を与えるローテーションの基礎が出来上がります。しかし、ジャケパンスタイルやオフィスカジュアルが浸透している昨今、キャリアを重ねる中で、さらに「装いの幅」を広げたいと感じる場面も増えてくるはずです。

今回は、現代の多様なビジネススタイルに対応しつつ、10年以上履き続けるための**「5足+雨用1足」の完成形ラインナップ**を真剣に考えました。黒を基調とした誠実な布陣に、一足の茶靴を加えた、最も合理的でスマートな構成をご紹介します。

1〜3足目:すべての土台となる「基本の3足」

理想のラインナップを組む上でも、核となるのはやはり前回の3足です。これらは「あらゆるビジネスシーン」のための絶対的な安心感を与えてくれます。※Uチップは要使い分け

  1. 内羽根ストレートチップ(黒) 冠婚葬祭から重要な商談までカバーする、私たちの「軸」となる1足。筆者は、不意の事態や連日のフォーマルな場にも対応できるよう、将来的に2足持つことを推奨しています。
  2. 外羽根プレーントゥ(黒) 装飾がないため知的な印象を与え、スーツからジャケパンまでこなす万能選手。紐の開きに余裕があり、長時間の歩行にも向いています。
  3. Uチップ(黒) 前回の記事で「3足目」として挙げた、現代ビジネスの主役です。ストレートチップほど堅苦しくなく、ほどよいカジュアル感があるため、ジャケパンスタイルに驚くほどマッチします。
内羽根ストレートチップ(筆者私物)
クロケットアンドジョーンズのオードリー
外羽根プレーントゥ(筆者私物)
リーガル
Uチップ(筆者私物)
J .M.Westonのゴルフ

4・5足目:【利便性と変化を加える】ローファーと茶靴

黒の基本が揃った後に加えるべきは、「抜け感」を出す1足と、唯一の「色」の1足です。

4. タッセルローファー(黒)

4足目には、紐のないスリッポン形式の「タッセルローファー」を黒で追加します。

  • シーン: クールビズの時期、社外でのカジュアルな会食、移動の多い出張。
  • 服装: アンクル丈のパンツや、少し細身のセットアップ。
  • 選ぶ理由: 「紐がない」というだけで足元に軽やかさが生まれます。タッセル(房飾り)があることで、ローファーの中でも「センスの良さ」を感じさせ、ビジネスの中でも程よい抜け感を演出できます。

5. ダークブラウン・クォーターブローグ(茶靴)

ここで満を持して、**ラインナップで唯一の「茶色の靴」**を導入します。

  • シーン: 職場の雰囲気を和ませたい時、お祝いの席、少し明るい印象を与えたいジャケパン。
  • 服装: ネイビーのスーツ、グレーのスラックス。
  • 選ぶ理由: 茶靴は1足あるだけで、コーディネートの印象を劇的に変えてくれます。クォーターブローグなら、上品さを保ちつつ華やかさをプラスできます。
  • 注意点: 以前の記事でもお伝えした通り、ベルトの色も必ず茶色で合わせる必要があります。管理の面からも、まずは黒を固め、余裕が出てきた5足目に茶色を持ってくるのが最も賢い戦略です。

クォーターブローグ(茶色)は手持ちで泣いため、ウィングチップを掲載(色味の参考になれば)
筆者私物 トリッカーズのバートン

+1足:【守護神】雨専用の1足(ラバーソール / ゴアテックス)

これがなくては、せっかく揃えた5足の「一生モノ」を長く守ることはできません。

  • シーン: 雨の日、雪の日。
  • 理由: 大雨の日に本革靴を履くのは寿命を縮める最大の原因です。見た目は本格派のプレーントゥなどでありながら、靴底がゴム製で浸水に強い「雨専用」を別枠で1足持っておくことが、ローテーション全体の質を維持する鍵となります。

変化球の選択肢:個性を楽しむのは「土台」ができてから

上記の「5足+雨用1足」でビジネスシーンの99%は完璧にカバーできます。もし、ここからさらに自分のスタイルを深めたいのであれば、以下のような選択肢を検討してみてください。

  • スエード素材の靴: 柔らかな質感で秋冬の装いに季節感を与えます。
  • バーガンディの色味: 黒にも茶色にもない独特の色気があり、意外と汎用性が高いです。
  • ダブルモンクストラップ: バックルがアクセントになり、足元に程よい華やかさを加えたい時に。

これらは、あくまで基本のローテーションが完成した後の「楽しみ」として取っておくのが大人の余裕です。

バーガンディ色の靴(筆者私物)
オールデンの990
ダブルモンクストラップの靴(筆者私物)
ジョンロブのフィリップⅡ

まとめ:靴のラインナップは「誠実さの積み重ね」

今回ご紹介した「5足+雨用1足」の体制が整えば、一足あたりの出番は週に1回程度。 しっかりと手入れをして休ませれば、3万円〜の本格靴から、10年以上という長い年月を共に歩むことができます。

「今日はどの靴で、どんな仕事をしようか」

朝、玄関で靴を選ぶ時間が、あなたのビジネスライフを少しだけ前向きにしてくれるはずです。まずは基本の3足を大切にしながら、ゆっくりと自分だけの「最強の6足」を完成させてみてください。

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この記事を書いた人

新社会人で革靴の魅力に触れて以来、歴11年。 ジョンロブ、J.M. WESTON、オールデン、トリッカーズ、クロケット&ジョーンズからリーガルまで、多様な名作を自らの足で確かめてきました。時間をかけて馴染ませた実体験をもとに、カタログスペックでは語れない「靴の本質」を綴ります

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